海外のMBAニュースからポイントを絞った情報をお伝えしています。 こちらは、Clear Admit 2017/6/5の記事です。 ■学校情報 ・UT Austin McCombs School of Business 近年のソーシャルインパクト領域への注目度を鑑み、学生たちがビジネスで成功するだけでなく、世界に良い影響を与えられるようにMBAプログラムで準備をする、ということが常識になりつつある。NPO法人Net Impactが2014年発行した大学院プログラム指南によると、88%のMBA生が社会および環境ビジネスを学ぶことを重要視しているという。 UT Austin McCombs School of Businessでは、関係者によるファンドが立ち上げられ、MBA生が、キャリアとしてのソーシャルインパクト領域に進む力を身につけ、初年度インターンシップに従事するサポートする。 McCombsの社会的企業ファンド 当該ファンドは、2010年卒業のMBA学生の寄付により創設され、持続可能な世界の追求、非営利団体、その他伝統的ビジネスとは異なるソーシャルインパクト領域で活動することに興味を持つMBA1年生をサポートする。 共同出資者は、当該ファンドを拡大してMcCombs’ Social Impact Internship Fund (SIIF)を新たに創設し、MBA1年生に経済的援助を行い、非営利団体やソーシャルインパクト団体でインターンシップを行えるよう援助を行う。そのような組織でのインターンシップは、概して、テック業界、コンサルティング、金融サービス等よりも給料が少ないが、SIIFがその差を相殺できるよう援助を行うものだ。 当該援助は、お金と関係なくインターンシップの職を選びたいと考える、Andrew Whiteman(MBA'17)にとって望ましいものであった。当該援助のおかげで、給料は少ないが、今後の機会が非常に大きいサンフランシスコのクリーンエネルギースタートアップでインターンを行うことができた。”巨大コンサルティングファームや銀行には就職せず、クリーンエネルギー企業ので働く道を選んだ。SIIFの奨学金は夏のインターンの間、赤字にならずなんとかやっていけた”と、ブログに書いていた。 昨年、当該ファンドは、学生がさらに大きい影響をもたらせられるようになるため、SIIFの共同出資者からさらなる出資を受けた。ファンドの目的は、同校のソーシャルインパクト領域に対する注目度を高め、その領域で働いたり勉強したりする生徒を多く集めることだ。 結局、当該ファンドに設立した’17のMBA生達と、その他卒業生および教授陣のおかげで、当該ファンドへの出資は、前年度よりも600%増加して、33,000ドル以上に達した。 ”SIIFのおかげで、ソーシャルインパクトのミッションを掲げる企業への就職を、経済的な心配をすることなく、勝ち取ることができた。ソーシャルインパクト領域は、多くのMBA生が興味あるけれども、低もしく無給でインターンや卒業後の職に従事する余裕がある学生はほとんどいない。”と、省スペースホーム企業、Kasitaでインターンをした、Teddy Boeddiker(MBA ’17)は、述べている。 McCombsで、ソーシャルインパクト領域に進んだMBA学生の事例 Andrew Whiteman, MBA ‘17 Whitemanは、サンフランシスコのエネルギースタートアップStem Incでインターンをした。当該企業は、エネルギー備蓄と自動制御コントロールを合わせ、エネルギー効率を高めて使用割合の変化をさせないようにする仕組みを持つ。”Stemで働くことは、おもしろい経験だった”と、電気供給産業の価格設定部門で働いていたWhitemanは述べている。”電気産業関連企業は、予期できない価格変動にさらされており、従来型のヘッジ戦略は非常にコストがかかる。直近は、現ヘッジ戦略に対する代替案を提案すべく、市場の経済価値を数値化する金融モデルを作っていた”と、彼は述べた。 Janet Thomassen, MBA ‘17 Thomassenは、NYのソーシャルインパクト系のコンサルティングファーム Inspiring Capitalでインターンシップをし、特定の技能を持つビジネスプロフェッショナルと、ポテンシャルと目的意識が高い企業を結びつけることによってソーシャル企業セクターをサポートしていた。彼女の役割は、Goodwill NY/NJ社と共に、ある新規案件管理サービスの経済的な実現可能性を評価だ。”実現可能性の検討により、非常に競合他社が多い市場であり、長期に渡り投資回収が見込めないことが魅力ではないため、Goodwill社に本追加案件への参加を急がないように提言した。私は、市場機会、運用能力、財政的考慮をどのように捉えたかを共有していた。”と、述べている。 Eric Pressberg, MBA ‘17 Pressbergは、ワシントンD.C.の環境保全非営利団体 Nature Conservancyでインターンに従事する道を選んだ。インターン中のアソシエイト時代、彼の役割は、新しい水産養殖部門をサポートするために財政保護チームと共に働くことであった。”我々は、出資額増額方法、見込み出資者へのコミュニケーション方法、自分達が目的とするプロジェクトを決定するための戦略を立てていた。つまり、プロジェクトが投資価値のあるものであるか否か決定するツール構築、有望な投資家および寄贈者とコミュニケーションを図るためのPR資料作成、および、実際にチェサピーク湾を基盤とした特別プロジェクトの設計を行っていた。 Teddy Boeddiker, MBA ‘17 Boeddikerは、インターンシップでオースティンに滞在し、Kasitaという省スペースホーム企業で働いた。当該企業は、より手頃な住宅の選択肢として320スクエアフィートの家を製造する。彼はインターンとして、当該企業が追加出資を得るためのプロモーション資料一式を作る事に力を注いでいた。”KasitaのCEOかつ共同出資者であるJeff Wilsonが、企業を成長させるため出資を求める際のプロモーション資料の作成を手伝っていた。彼は、プロジェクト・ファイナンス及びマーケットサイズに関する詳細情報を期待する経験豊富な技術系投資家に当該企業を売り込んでいた” MBA学生に資金援助とインターンの機会を提供することで、McCombsは、ソーシャルインパクト領域に興味を持つ学生の経済的負担を低減するようサポートしている。それによって、この特にやりがいがあるキャリア領域へ進むことが容易になってきている。 オリジナルの記事はこちら www.clearadmit.com/2017/06/funds-help-mccombs-mba-students-pursue-social-impact/
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