前回の記事でお伝えしたように、Stanford GSBは、新しいMBA入学者選考および学費援助部門責任者が行う、7ヶ月間の調査を終えた。前任者 Derrick Boltonは、15年間入学者選考チームを牽引し、Stanford GSBを世界一のビジネススクールの1つという地位を確立してきたた。新任者Kirsten Mossにとっては、理想的な挑戦の場になるだろう。 これまでStanford GSBとHBS、両学校の入学者選考責任者の役職についた人物はMossだけである。「KristenはHBSとGSBの利点、違いを本当によく理解しており、幅広い視点とバランス感覚を併せ持つ。だから、GSBが求めている優秀な生徒を探し、GSBを特別な存在にしていける人間だ。」と、GSB卒業生であり、巨大PE企業である、カーライル・グループの管理責任者およびU.S.バイアウト部門共同責任者であるSandra Horbachは言う。 MossはSanfordでとても人気がある。入学者選考オフィスに戻ってくるとわかった時、拍手喝采が起こった。HorbachはインタビュープロセスでMossに合っており、「彼女は本当に聡明な女性だ。16歳で大学に入学し、あらゆる分野で素晴らしい業績を残している。にも関わらず、謙虚で、自分の事を話すよりも周りの人間の話すことに耳を傾ける人間だ。」と言う。事実、Mossが当該ポジションのスピーチでは、「前任者Derrickは、大学院入学者選考世界の象徴的存在であり、GSBで彼から学び一緒に働く特権を得ていた。Derrickの時代からスタンフォードGSBの入学者選考の3つのコア・バリューであった、『配慮と思いやりを持ってそれぞれの受験生と接すること』『選考プロセスで最善の努力で高潔を保つこと』『ダイバーシティに重きを置くこと』を支え続けていきたい。」と教授陣達に向かってスピーチをした。 他のトップビジネススクールの入学者選考責任者のように、MossもMBAを取得している。また、心理学における博士号も取得している。彼女は自身のスキルセットと経験に投資してきている。 Mossと20年近くの付き合いになり彼女をHBSに呼び戻した1人でもある、Harvard Universityの体育の責任者Bob Scalise氏によると、「彼女はとてもエネルギッシュで、アイディア豊富であり、物事をより良く変えていきたい、と常に考えていた」と、思い出す。「彼女はMBAの就職サービスで素晴らしい業績を残し、より広い経験を積んでもらおうと海外入学者選考と学費援助統括へと昇進してもらった。就職サポートも入学者選考も手を取りあって進めるものであり、どちらも戦略的人事実務の一環だ。Kirstenは多くの企業とともに、企業がHBSの卒業生に何を求めているのか、何故HBSの生徒を雇いたいと思っているのかについてよく学んできている。その経験が入学者選考で非常に良い経験となるだろう」と語っている。 PhDを取得する前にすでに、リーダーシップの潜在能力を評価することに際して、Mossは卓越した能力を見せていた。彼女は、企業から求められる人物像を的確に理解していた。同じ能力が入学者選考にも生きることは間違いない。夫の仕事の関係で、西海岸へ引越したために、Mossは2年間しかHBSの入学者選考チームを率いていない。HBSはMossを失い、GSBはMossを獲得したのだ。 Mossはほぼ10年間をPalo Altoの学校で過ごしている。MossがStanfordが他と違うという明確な考えを持つ理由は、その教育管理アプローチだ。学校は生徒たちに、『あなたが価値をもたらすのよ』と伝えている。もちろん、シリコンバレーという土地柄もあり、著名な教授陣も多い。情熱を傾けるための素晴らしいプラットフォームも存在する。 Mossのメンターとしての才能は何度も取り上げられている。彼女は周りの人を成長させ、結果を残すようにサポートする。組織目標と沿った形で結果残せるよう、周りの人のモチベーションを高め、刺激を与える。人の指導が非常に得意である、と言われている。母として、女性として視点も持ち合わせており、非常に穏やかな人柄だ。 戦略的、組織的、非常に聡明で、圧倒的な魅力と暖かさを併せ持ち、業績と結果重視、彼女を表現するために使われる言葉だ。にも関わらず、彼女が立ち向かわなければ行けない世界には、沢山の挑戦が待ち構えている。その理由の1つは、時代背景だ。よりダイバーシティが求められており、多彩な背景を魅力的にすればするほど、世界にインパクト与えられるようになる。 多くの将来の受験生の心にある1つの疑問はMossがStanfordの絶対確実な質問「What matters most to you and why?」を変えるかどうかであろう。「私がこの仕事を始める前から、経験豊富なリーダーの集まりである素晴らしいチームは存在している。我々が何を成し遂げようとも、その素晴らしい質問と共にある」と彼女は変更の考えを否定した。彼女はそのエッセイ課題が大好きであるとのことだ。 オリジナルの記事はこちら www.clearadmit.com/2017/03/getting-know-new-head-admissions-stanford-gsb/
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